最近、私の回りでもプロペシアを飲んでいる人が増えてきました。病院の皮膚科でも薄毛治療ができますという表示が目立ってきましたね。
薄毛治療とは何?と思っている方が多いのですが、医療機関では、プロペシアの処方をするのが一般的です。
海外版のフィンペシアやエフペシアを飲んでいる方も多いのですが、ここでは国内で認可されているプロペシアについて解説しますので参考にしてください。
プロペシアとは
プロペシアとは、AGA(男性型脱毛症)の治療薬で世界60カ国以上で使用されています。
主成分はフィナステリドという成分ですが、元来良性前立腺肥大症の治療薬として服用されていたところ、 毛髪が増加するという副作用的なことがおこったことで、研究するきっかけになりました。
そして、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する薬としてアメリカの医薬品メーカー、メルク・アンド・カンパニー(Merck & Co.)で開発されたのです。
男性型脱毛症は、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素によってDHTに変化し、髪の生成を阻害することで起こる薄毛のタイプです。
なお、5αリダクターゼには1型と2型の2種類あり、フィナステリドは、より薄毛因子の強い2型に効果があります。
プロペシアは、この酵素の働きを抑制する作用があるのです。
現在、育毛剤が数多く発売されていますが、プロペシアに配合されているフィナステリド治療薬として男性型脱毛症に治療効果があると日本皮膚科学会が発行するガイドラインでも最高推奨度を得ています。
日本で成人男性に対するAGA治療薬として認可されたのは2005年のことであり、きちんとした検証を経てプロペシアとして商品化されています。
実験を経た上での治療薬なので、効果は数字で表示されています。
薄毛の改善率は60%であり、薄毛の進行をおさえる働きについてはほぼ100%であると実証済なのです。
こういった数字の報告を見ますが、私どもでは、少し違った情報が入っています。ある育毛剤の研究室からの情報ですが、薄毛の改善率は25%程度ではないかということです。
25%でも凄い数字だと思いますが、世間一般には低く感じるのかもしれませんね。
薄毛の進行を抑える働きはほぼ100%?
さすがに100%は言い過ぎだと思いますが、確かにプロペシアを飲んで薄毛がかえって進行したという人は今の所見たことがないんですよね。
最低でも薄毛の進行を止めることができているので、あながち嘘ではありません。
実際、1年以上プロペシアを飲んでも効果が分からないと言っていた方が、結婚を気に飲むのをやめると少し髪の量が減りました。
飲んでいたことで、薄毛の進行は止まっていたのですね。
どちらかといえばプロペシアは守りの薬といえるのですが、AGAは加齢とともに進行することから、現状よりも薄毛が進まないという意味では最大限の効果を発揮するものだといえるでしょう。
また、フィナステリドは10年間飲み続けても、効果は維持できると大学での研究結果が出ています。
薄毛以外の効果としては、他に脂性の改善が見られます。
油肌で夕方には頭皮がベタベタする、という方には嬉しい作用ではないでしょうか。
プロペシアの効果が出る期間はどれぐらい?
さて、これはAGA治療薬全般に共通することですが、プロペシアもある程度、長期間の服用が効果を実感するまでには必要になります。
これには毛周期が関係しています。髪が伸びて抜けるまでには長いサイクルを繰り返すことになるからです。
成長期、退行期、休止期を経て脱毛、そして成長期へという5~6年のサイクルを経るため、実感として発毛効果を感じるまでに時間がかかるのは当然なのですね。
AGA専門のクリニックの先生は、「少なくとも半年は、プロペシアを試してみるべきです。」と必ず伝えるはずです。
しかし、何人ものプロペシア等のフィナステリド配合治療薬を飲んでいる人を見てきましたが、早い人では1ヶ月で髪の量が増えたのを確認しました。
ただ、かなり薄毛が進行し、頭頂部全体の地肌が見えている状態でしたので、増えたのを分かったのは、私と、その方の奥様だけでした。
実際、効果が現れるのは早かったのですが、それ以降の変化はほとんどなく1年以上を経過していますが、明らかに薄毛の進行は止まっています。
数字を見たり、実際に飲んでいる人の髪の変化を見ると、発毛効果が全くないわけではないというのは間違いなありません。
プロペシアは女性には使えない理由
最近は女性も薄毛や抜け毛に悩む人が多くなっています。
男性のAGAに対して、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれることがありますが、そもそも男性のAGAとは異なる症状であると考えられます。
女性の薄毛の原因が男性ホルモンと直接的に関係があるかどうかは実際のところ分かっていないのです。
プロペシアは、男性型脱毛症の治療に効果を発揮します。しかし、女性の薄毛は男性のAGAとはメカニズムや原因が違いますので、男性のみに有効とされ、女性には有効性がないのです。
また、妊娠している女性が服用した場合には重篤な副作用が現れるかもしれません。特に胎児が男児であった場合には、胎児の生殖器に異常を起こす危険があるとされているのです。
プロペシアの錠剤に触れるだけでも、有効成分が体内に入り、胎児に悪影響を及ぼすおそれがあるので取扱いには注意が必要です。
ちなみに前述の方がプロペシアを飲むのをヤメた理由は、女性がプロペシア錠を触るだけでも危険だと言われていたからですね。
結婚して、子供を作りたい。子供に影響がある可能性は否定できないから服用をヤメたのです。錠剤に触らなければすむことですけど、もしということもありますからね。
女性は触れるだけでもダメってどういうことなのでしょうか?
プロペシアの主成分フィナステリドは経皮吸収作用があります。経皮吸収作用があるということは、その成分を触っただけでも体内に吸収されるということなのです。男性の薄毛に有効な成分ということなので、触れて経皮吸収されても、何の問題もありません。しかし、女性の場合は副作用が起こる可能性もあります。
ただ、こういった治療薬には経皮吸収を避けるためにコーティングが施されていますので、そこまで心配することはないのかなと思っています。
しかし、錠剤が何らかの原因で潰れてしまって触れてしまうことも考えられますので、保管には十分に注意が必要です。
プロペシアは医療機関で処方してもらうのが安全
フィナステリドはネットで手軽に購入することも可能ですが、副作用も含め取扱いに気を付けるべき点もあるため、きちんと病院で処方してもらい、使用方法を正しく守るべきです。
また、個人輸入からの購入ではすべてが自己責任となります。薬剤師が常駐しているので、成分表示は間違いがないと言われても、重篤な副作用がもし出てきた場合、救済措置はありません。
そうならないために、一般的な皮膚科ではなく、AGA専門のクリニック受診後に処方されることをお勧めします。
なおこの件で病院に行くのに、保険証は必要ありません。
正しく服用しながら、育毛を目指しましょう。
プロペシアの効果まとめ
プロペシアについて、参考になったでしょうか?
プロペシアは、AGAの原因であるDHTの還元酵素である5αリダクターゼ(2型)を阻害する治療薬です。
これによりヘアサイクルの成長期が長くなり細くて短かった髪の毛が伸びてきたり、休止期にある毛髪が抜けて次の新しい成長毛へと導く効果が期待できます。
日本で認可され、薄毛抜け毛は病院でというCMから徐々にAGA治療薬のことを知られるようになりました。
当初は、その効果に半信半疑で不安だった方も多かったのですが、今ではプロペシアの発毛効果を実感された方も増え認知度もあがりました。
ただ、少なくとも6ヵ月は服用を続けないと効果があるのかがわかりません。
プロペシアの服用を継続することで胃部不快感、性欲減退などの副作用もおこることもあるといわれています。
そのため、プロペシアの服用は、AGA専門医による指導のもとで始めたほうが安全です。
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